○被験者からのコメント
・バスを利用する場合時間を要して他の乗客からバ声を浴びることもある
・鉄道は楽で速いから、できれば利用したいのだ
・駅が使いやすくなったとしても、駅へのアプローチが出来ない
(自宅と駅がつながていない)
・ラチ内にリフトがあっても、どこにあるのかわからなければ駅員に聞かなければならない
・ホーム上へ駅員に担いでもらう場合、駅員の苦労と自分自身の恐怖を考えると、サービスを受けることをためらってしまう
・ラチ内は駅員が対応してくれるが改札へたどり着くまで(構内異動)が大変
・全体の見通しのわかる地図と同時にその地図が確実にある間場所を知りたい
・身障施設を、アプローチしづらいところに作る例がよくある
・駅の使用が不可能ならば、それをはっきり示してもらうほうがよい
・サインに従って行ったら崖っぷちで通行不可だとしたら、看板に偽りありではないか
○調査員の考察
・車いす使用者の鉄道利用におけるノーマライゼーションを議論する場合以下の点が指摘できる
1.街から駅へのバアリフリーの課題を克服しないと駅へアプローチすることができない
2.既設駅を改良して身障施設を設置する場合、移動経路を隅におしやるのではなく、できるだけ主動線に近いところに、できれば複数経路を設定することが望ましい
3.特にエレベーターについては、高齢者等広く移動制約者にもとめられていることからも、上記の配慮は重要である
4.障害者の自立を前提として公共側が段階的にそれに応えていく場合、それぞれの時点でどこまで移動の自由が確保されているのかを情報提供によって明確に示す必要がある |